長めのいい部屋
あっさりしているが可愛らしさのある絵で、動物達の暮らしを描いた本。
シロクマやペンギンや羊やライオンや人間や宇宙人が、どこかにありそうな街で、ごく普通にいっしょに暮らしている。
総務部で電話を取る羊。インテリアショップでソファーに腰掛けてみる猫。
ルームメイトを募集するライオン。レンタルビデオを延滞するシロクマ。
見た目はどう見ても動物なのだけれど、なんとなく人間ぽい。
それが独特の味や間合いを生んでいる。シニカルなのにくすりとして、読後感はほのぼの。
すっかりはまってしまって、書店や図書館でよくこの作者の本を探すけれど、ジャンルが難しく見つけにくいことがある。
大人向け絵本になるのだろうか。(ちなみに一乗寺の恵文社ではかなり揃っており、見つけやすかった。)