2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 夜のくもざる

シュールでナンセンス、独特のユーモアが光る短編集。1冊通して読んで、あまりのシュールさに頭がぐらぐらするのを楽しむも良し、束の間の息抜きや気分転換にいくつか選んで読むのも良しな一冊。特に好きな話を。 タイム・マシーン(あるいは幸運としての渡…

ランニングハイ

初めて聞いたとき、甲と乙の会話(自問自答?)で始まる歌詞に面白いなあと惹かれた。 全体的にも、ひねくれた感じや生々しさが結構前面に出ているように思う。 ふとした時に我に返る瞬間の描写も入っていて味を感じる。 「あれッ 俺ッ何してんだろ? … 太陽…

 始発列車 / ゆず (シングル『いつか』収録)

明け方の街で始発列車を待っている描写から始まり、歌詞は「君」とふたりでいた過去のイメージと、それを思い出す今の「ぼく」が入り混じる。 明るく軽快なメロディと裏腹に、なかなかに切ない。→歌詞全文はこちら 歌詞は全体的にいいなと思うけれど、 「言…

 有頂天家族

京都を舞台にした、狸と天狗と人間が入り乱れての化かしあったり食われたりの一大抗争。そして固く結ばれた狸一族の絆と、家族愛を描く。 老いらくの恋に身をやつした天狗、そのお相手の半天狗の美女、偉大だった父を失った狸四兄弟、ヅカファンで熱い母魂を…

 yom yom 2007年10月号

「ブンガク散歩に出よう」特集に惹かれ購入。 森見登美彦氏の「登美彦氏、京都をやや文学的にさまよう」が特によかった。 喫茶店「進々堂」の片隅にいる森見氏が、かつて読んだ文学作品や作家とゆかりの場所についてあれこれ回想するという内容。 梶井基次郎…

 ジュテーム?(『ハヤブサ』収録)

繊細なギターの音色と声の調和が、しみじみと味わい深いバラード。 静かな夜に、部屋で耳を澄ませて聞きたくなるような曲である。 こういうささやくような唄い方は、マサムネさんの声の良さが際立つなぁと思う。 「君がいるのは ステキなことだ やさしくなる…