スピッツ

 Na・de・Na・de ボーイ(『さざなみCD』収録)

骨太なギターサウンドに、たたみ掛けるように早口で語られる歌詞。 でも歌詞の内容はなんだか甘くて、恋の始まりの楽しくてハイな感じもする。 アルバムのなかでもタイトルから一番興味を惹かれたのがこの曲(なにしろnadenadeボーイ、どんな曲かと思った。…

 猫になりたい(『花鳥風月』収録)

ふわふわしたメロディに優しい歌詞に甘い声で、なんだか眠気を誘われる。 退屈だとか飽きるという訳ではなく、安心したりリラックスすると眠くなる感じ。 でも「消えないように 傷つけてあげるよ」なんてドキッとするフレーズもあるのがスピッツらしい気がす…

 ジュテーム?(『ハヤブサ』収録)

繊細なギターの音色と声の調和が、しみじみと味わい深いバラード。 静かな夜に、部屋で耳を澄ませて聞きたくなるような曲である。 こういうささやくような唄い方は、マサムネさんの声の良さが際立つなぁと思う。 「君がいるのは ステキなことだ やさしくなる…

 ルキンフォー

ふわふわして時々ねじれたような音が、繰り返し聞くうちにくせになる。 ぼんやりとした春の憂いのような、独特のメロディラインである。少し切ないけれど、前を向いて進もうとする歌詞もいいなと思う。 「だめなことばかりで 折れそうになるけれど 風向きは…

 群青

夏らしい爽やかな歌。 シンプルなメロディが初期の「ヒバリのこころ」をちょっと思い出させる。 きれいで伸びのいい高音の声と、散文詩のような歌詞が聞いていて心地良い。 最初は、いい曲だけれどそれほど好きな感じの曲でもないな、カップリング(「夕焼け…

 冷たい頬(『フェイクファー』収録)

優しいメロディと少し切ない歌詞が春らしい一曲。 草野マサムネ氏の書く歌詞は、現実的で抽象的、繊細で骨太、プラトニックでエロティック…といった相反する要素が混在している。 純粋と狂気の境目も感じさせ、不思議な作風だが、独特の魅力を感じる。 この…

 魔法のコトバ

初恋のようなイメージの可愛いラヴソング。 聴いていると、恋をしている時、特に誰かを好きになったばかりの頃はこんな感じだなあと思う。 片思いのようにも、付き合い始めたばかりの二人のようにも見える。いずれにしても恋のはじまりの感じがよく伝わって…