冷たい頬(『フェイクファー』収録)

フェイクファー
優しいメロディと少し切ない歌詞が春らしい一曲。


草野マサムネ氏の書く歌詞は、現実的で抽象的、繊細で骨太、プラトニックでエロティック…といった相反する要素が混在している。
純粋と狂気の境目も感じさせ、不思議な作風だが、独特の魅力を感じる。
この曲の歌詞にも、随所にそんな持ち味が見え隠れする。(歌詞全文はこちら


特に好きなフレーズは、
「近づいても遠くても知っていた それがすべてで 
 何もないこと 時のシャワーの中で」
「さよなら僕のかわいいシロツメクサと 手帳の隅に眠り続けるストーリー」。
語られていない部分を想像したくなる。


この曲を聴くと、ちょっと優しい気持ちになれる気がする。