いきもののすべて

いきもののすべて
色々な動物が登場する「いきもののすべて」、デザイナーのウサギ(マガオ君)が主役の「マガオくん」、短編「ある平凡な1日の終わりに」で構成。最後の作品以外は4コマ。


「いきもののすべて」は以前の『長めのいい部屋』に少し似ているが、4コマならではの小ネタが楽しい。それが沢山読めるのでお得感もある。


また「マガオくん」の主役、マガオ君が味があって良かった。
ウサギというと大体可愛らしいイメージだが、彼はクールであまり表情がない。正直すごくカワイイとは言いがたい。
でも読んでいく内に、どんどん愛着がわいてくる。女性ばかりの職場でそれなりにうまくやっているだけのことはある。
仕事中、パソコンのHDDの中身が全部クラッシュし、宇宙の果てしなさや自分のちっぽけさを考える姿は可笑しくも愛しい。


あと作品の話からそれるがフジモトマサル氏のHPも最新の作品情報を始め内容が充実しており、面白かった。