フロイト1/2 

ある日小学生の少女(梨生ちゃん)と大学生(弓彦君)がたまたま出会い、不思議な提灯を二人で分け合った結果、同じ夢を見るようになる。
10年後、若き社長になった弓彦君と高校3年の梨生ちゃんが再会して物語は展開していく。


どんなに親しい人でも、眠っている時は知らない人のように見える。
夢の世界には本人にしか立ち入れないからだろうか。
この作品では、そんな夢の世界を他人と共有することが物語の鍵となっている。


登場人物の家庭背景はその気になればもっとシリアスになりそうなのだが、ストーリーは淡々とゆるやかに流れる。
主人公の二人は恋人同士になっても全然おかしくないが、お互いに相手を心配したりちょっと励ましたりというさりげない関係がいいなと思った。