下鴨納涼古本市と秋の古本市

先日、下鴨神社の古本市を訪れた。
行く前に『夜は短し歩けよ乙女』(この古本市が舞台の章があり、描写がまた良い)を読んで気分が盛り上がり、実際に長く連なる出店を見た時はちょっとワクワクした。
糺の森の濃い緑と、古書店の紅白の布のコントラストが鮮やかで、一面の木々と降るような蝉時雨になんとなく懐かしさを覚えた。


売られている本は実に様々で、洋書和書ともに全集や文庫、新書、一般書、詩集や雑誌、児童書に絵本など。
絵葉書や映画のパンフレット、LP等もあった。
ぶらぶらと回っては興味をそそられたものを少し立ち読み。
児童書コーナーには懐かしい本が幾つもあった。



ある店では、レトロできれいな装丁の本がふと目に入った。
箱入りの小さな本で、中を見ると古い詩画集の復刻版だった。
その大正浪漫の香りがする作風に惹かれて購入(左画像)。
懐かしい本との再会と、思わぬ良い本との新しい出会いがともにあり、楽しいひとときだった。


また秋(11月初旬頃)にも百万遍知恩寺で古本市があるらしく、その広告が其処彼処に見られた。できればそちらも行ってみたい。