IN MY LIFE (『1962-1964』収録)

The Beatles 1962-1966
静かで穏やかなメロディと、過去への思いと現在の大切な人への気持ちを歌った詞が印象的。


このアルバムを手に取ったのは村上春樹氏の小説『ノルウェイの森』がきっかけだった。
ややクセのある「ノルウェイの森」も良かったが、個人的にはこの曲のほうが小説に合っている気もした。


小説を抜きにしてもメロディがとても好みで、歌詞も良いなと思った。何度も聞いてしまう。大意としては、
「僕がこれまで出会った様々な場所や人々。
変わってしまったものや、失ってしまったもの。
いずれも思い出深いけれど、今もっと大切なのは君だ。」
といったところ。アンニュイな曲調の割りになかなかのラヴソングである。
(歌詞全文はこちら。対訳はアルバムの歌詞カードに記載)


思い出は美しく、時にその力は現在を凌ぐ。
しかしそれはもう失われてしまったものである。
過去に出会ったすべてよりも愛しく思える人と出会えることは、幸せなことかもしれない。