もしもし、運命の人ですか。

もしもし、運命の人ですか。 (ダ・ヴィンチ・ブックス)
恋愛における様々な出来事、場面を時にロマンチックに、時にユーモラスに綴ったエッセイ。
くすりと笑えたり、共感できたり、「うーん、そうかな?」と思ったり、色々な楽しみ方が出来る。
特に好きな章を。

  • 好意の数値化

もし気になる異性の額に、自分への好意が数値化されて書いてあったら?見るのがこわいが便利な気もする。
あと「善意のメモ」には笑った。
ハタから見て「相手、帰りたがってるぞ」なんて分かっちゃうものなんですね。

  • 恋にかかる瞬間

恋と風邪は似ているという。
たしかに一目ぼれは例外として、この時に相手を好きになったとはっきり言い切れることは意外と少ない気がする。
あの時かな…とぼんやりと思い当たるだけで。
若い時ほどぱっと熱が上がるが治りが早く、年配者ほどぐずぐず治りにくいというのも言い得て妙。

  • 性愛ルールの統一

冒頭の「デート代が3万超えたらタダじゃ帰さない」とか、こういうルールを持っている人は結構いるんだろうか。
この章では、そんな人によって異なる性愛ルールの統一を、と掲げている。
確かに助かるだろうなとは思うが、でも逡巡したあげく、結局終電に揺られて帰る夜の甘酸っぱさも捨てがたい。