きらきらひかる

フジテレビ系ドラマ オリジナルサウンドトラック「きらきらひかる」
遺体を解剖し死因を調べる監察医たちを主役とした、生と死と真実をめぐる群像劇。
考えさせられつつ笑いもあり、名台詞も多い。
メインの4人が魅力的で、お洒落なレストランでのお喋りは見ていて楽しかった。


1話完結のオムニバスである一方、回を追うごとに少しずつ登場人物の抱える過去や謎が深まっては次第に解かれていき、ストーリーの面白さ・整合性も抜群。
チェルノブイリ原発事故やボスニア内戦、阪神大震災など現実の出来事にもリンクしていて、見応えがあった。


基本的に毎回、一人ずつ遺体が運ばれてきて、天野たちが解剖を行い、その死に関係する人達のドラマが描かれる。死体からずいぶん色んなことがわかるんだなあと結構驚いた。
「解剖なんかしたって生き返らないんだぞ!」
と遺体の同僚に罵られた時の杉先生の台詞、
「生き返らないから解剖するの。(略)何も二度と話せない。
 だから解剖してどれくらい苦しかったのか、
 何か訴えたいことがあったんじゃないか。最後の言葉を聞いてあげたいの」
に重みを感じる。


「真実」というキーワードが何度も出てきて、その意味を視聴者にも問いかけてくるようである。
そして明らかになる真実を描く一方、亡くなった人にしか知り得ないことなど、どうしても分からない真実があることも描いている。
それが作品に深みを与えているように思う。


↓はエンディングの一部