プ〜ねこ / 北道正幸

プ~ねこ (アフタヌーンKC)
たくさんの猫が登場する、ブラックだったりシュールだったりシニカルだったり可愛かったりする4コマ。


当たり前のように人間の言葉を話すものの、外見上はリアルな猫たちが基本的に無表情でつぶやいたりつっこんだりする台詞が可笑しい。


時事もからめつつ、キャラクターは猫じゃなく人間でいいんじゃないかというネタがほとんどなのだが、不思議と猫ゆえの味がある。


色んな名もなき猫が出てくるが、レギュラーで好きなのは作家の「文豪先生」に飼われている「書生くん」。助手みたいで可愛いく、笑えた話が多かったので。


特にお気に入りは「3本の矢」。3つの仕事を矢に見立て、
「それぞれ1本の原稿なら なんとかしのげそうなこの締め切りも 
 こうして同時に3本にまとめてしまうとだな…」
と皆までは言わない先生の台詞に、「かんべんしてください!!」と焦る編集さんたちと背後の書生くんの「折らばもろともか……」というつぶやきに受けた。
作家(漫画家も)と猫というのは似合いの組み合わせだと思う。