グッド・バイ(『sweet』収録)

Sweet
旅立つ「君」を空港で見送る歌。
空港までの二人の沈黙、搭乗ゲートの向こう側で一度振り返る「君」の姿、東の空に消える飛行機の翼の残像、これから続く別々の二人の暮らし。
通して聞いていると短編小説を読んでいるようである。


「君」が「ぼく」にとってどんな存在か、はっきりとは描かれていない。恋人のようだが友人かもしれない。
でもいずれにしろ、この旅立ちで変わってしまう二人のこれからと、その先の別れを予感させる。


メロディは割りと明るいのだが、歌詞は少々切ない。時々「君」がどうしているだろうかと思う「ぼく」は、すでに「君」を思い出にしているようにも見える。
「どうしてこんなに何回も 僕は手を振るんだろう? 
 二度と そう二度と もう会えなくなるみたいに」(歌詞より引用)
繰り返されるこの部分が印象的だった。