Nobody knows

「君」と戻る場所を失った「僕」が、これまでの日々との決別を一歩引いた目線で綴ったような歌詞が印象的。(以下「」引用)


「さらば昨日までの口づけよ さらば愛しき胸の痛みよ」
と感傷に流れそうな冒頭から一転、
「まぁ それはそれとしてだ なんとか今日も生きてます」
と我に返ったようになる歌詞がいい。こういうところにどうにも惹かれる。
「“信じていればいつか 気持ちはちゃんと伝わってくよ…”と
  ふざけないでよ」のように、
よく囁かれる綺麗事にひねくれた返しがなされるところにも。


その一方で、
「もうどこへも逃げたりしたくない 誰か“Yes!”と言って」と、クールなだけではない、内に抱える渇望も垣間見える。だからこそ共感が沸くのかもしれない。


独特のねじれを感じるギターサウンドや、たたみかけるようなメロディラインとあいまって、口ずさみたくなる一曲である。


下はこの曲のPV.